少年から大人へ


3年前のことです。

赤ん坊の頃から週に一度のペースで治療してきた15才の少年の背中に

初めてストレスを見ました。

お母様にうかがうと、高校進学のことで決意する事があったようです。

その決意と共にストレスも背負ったという事でしょう。

「ああ・・・大人になるんだね」

そう思った私の中には嬉しさと、少しの哀しみもあったように思います。

彼の背中に打つ鍼も、子供に打つ鍼から大人に打つ鍼に

自然に変わりました。

少年が大人になる瞬間に立ち会えたその日の治療は

感慨深いものになりました。